すずの日記

140字制限のないつぶやきみたいなものです.

コロナワクチン後遺症体験談

ブログではお久しぶりです、すずです。

この記事は

徒然 Advent Calendar 2022 - Adventar

の2日目の記事です。

なんか病気のことを綴るブログみたいになってきましたね。どうしてこうなった。

今回の病気はコロナワクチン後遺症(コロナワクチン長期副反応)です。

この手の記事を書くとヤバい人が来るかもなので、あらかじめ断っておきたいのですが、私自身は反ワクチンではありません。

上記のスタンスに立ち、コロナに関する陰謀論などもしません。ただの体験談を語るだけです。

というかTwitterの #ワクチン後遺症 #ワクチン長期副反応 タグとか反ワク・陰謀論だらけでまともに病気に関する情報収集が全然出来ないのほんとなんとかしてほしい…

あともしワクチン後の長引く症状で困ってる人がいたらひとまず https:/longcovid.jp を見ましょう、かなり助けになるはずです。

前置きはこのくらいにして、本編始めます。

ワクチン接種3回目当日〜2週間くらい

1回目2回目のモデルナ接種は普通の数日で治る副反応でした。なので3回目も特に深く考えずモデルナにしました。ただ、接種前から嫌な予感はしてたんですよね、やべー副反応が起こるんじゃないか、長引くんじゃないか、みたいな。なんとなくですけどね。なので、ゴールデンウィークの直前の4月28日にワクチンの日程を組んでいて、最悪1週間くらいは倒れても大丈夫なようにしてました。んで打った日の夜から、38度くらいの高熱が出る普通の副反応がありました。当時のツイート:

体重に対して量が過剰はワクチン接種の時に議論されなかったんですかね?100kgの人と50kgの人じゃ必要なワクチンの量も違う気がするんですけどね…

まあさておき、ここから2週間、微熱と頭痛と倦怠感が続きます。ずっとバファリン飲んでるのにね。倦怠感と言うと軽く聞こえるかもですが、当時のだるさは尋常でなくて、トイレすらまともにいけなくなったりします。

納豆を混ぜる作業あるじゃないですか、あれレベルの力を入れる作業がしんどくってですね、というかそもそもで箸を持つのが大変っていうレベルでした。箸が鉛の塊みたいに感じるんですよ。ほんとにしんどい。

流石におかしいと思って地元のクリニックに行ったんですよ。そしたらバファリン2週間飲んでるのヤバいからやめろと言われ(それはそう)、軽い血液検査を実施しました。結果は異常なし、「自律神経のせいじゃない?」と軽くあしらわれてしまいました。いや絶対おかしいでしょ。

1ヶ月くらい様子見

ここから1ヶ月くらい様子見をしていたんですが、頭痛がバファリンの長期服用のせいだったのか落ち着いただけで(辞めた直後の離脱症状の頭痛がすごかったので長期服用ダメ絶対)、依然として微熱と倦怠感が続いていました。また、1日頑張って作業をしてしまった翌日に異常な怠さに襲われてダウンしてしまう、俗に「クラッシュ」と呼ばれる症状も起きていました。この頃、Twitterで平畑医師がコロナ後遺症 / ワクチン後遺症について色々発信しているのを目にし始めます。このサイトhttps://longcovid.jpも同時に発信していて、読んでて自分はコロナ後遺症と同じ症状が出ているワクチン後遺症なのではないかと思い始めました。このサイトを読んで、MF/CFS(筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群)の基準で言うps4相当の倦怠感と自己判断しました。どの程度の症状かはサイトを見てください。また、平畑医師のつぶやきから、同じように自律神経のせいとされて放置されている患者さんが多数いること、後遺症外来というしっかりと診てくれる外来があることを知りました。まあ要するにこのお医者さんのクリニックのことです。少なくとも3000人のコロナ後遺症、200人のワクチン後遺症を診ているという実績を信じ、この平畑医師のクリニックへかかることにしました。

いざヒラハタクリニックへ

最初はオンラインで診てもらうことにしたのですが、まず1回目の申し込みは人が多すぎて予約キャンセルに。2回目の申し込み午前9時に対して、2回目以降は優先して診てもらえるという状態にも関わらず診察が午前2時とかいう混雑っぷりで、コロナ後遺症やワクチン後遺症で苦しんでいる人が思いのほかいることを思い知らされました。(というか正確にはちゃんと診てくれるお医者さんが平畑先生くらいしかおらず、人が集中しているというのが正しいですが)。その時の相談で、ps4くらいなら渋谷まで来ても大丈夫というお墨付きを得たので、現地に行ってレントゲンや血液検査などを受けることにしました。

なお、オンライン診療が混雑していると言うことは当然現地の予約なしの飛び込みも混雑しているわけで、軽く6時間待ちでした(ちなみに予約は当時2ヶ月待ち)。移動だけで疲弊してしまい、座っているのも厳しく、近くのネットカフェで横になって脱力していました。せっかく漫画もあるし読むかーと用意こそしたものの、横になりながらでも漫画を手で持つと言う動作が脱力感によりできず、断念してうずくまって音楽を聴きながら耐え忍んでいました。ヤバいね。翌日クラッシュしないか心配でしたが、なんとか耐えました。よかった。

ヒラハタクリニック検査結果

検査結果を端的に言うと、膠原病疑いあり(のちの検査でこれも否定されました)で、それ以外は正常とのことでした。お薬も何種類か出してもらいましたが、あくまで対症療法的とのことでした。ワクチン後遺症・コロナ後遺症の特徴として、各種検査では異常がないのに体調不良が存在するというものがあります。このせいで、後遺症の存在を知らない医師にぞんざいに扱われがちなのですが、症状は確かに存在するので患者さんは困ったままです。悲しいね。研究も途上段階にあり、詳細はわからないことだらけです。ただ、平畑先生の経験則的に、喉の上の方である上咽頭に炎症がある「慢性上咽頭炎」を併発している人が多いらしく、私の場合も多分あるだろうから耳鼻科にかかってほしいという指示を受けました。この炎症が怠さや微熱を引き起こす原因の一つになっていることが多いらしいです。みんなも喉は大事にしようね。

いざ耳鼻科へ

さて、この慢性上咽頭炎に対する耳鼻科での対処ってどんなものだと思います?のみぐすり?ぬりぐすり?ブッブー。正解は、鼻から薬液をつけた綿棒を突っ込んで上咽頭を直接擦り付けるという、聞くだけで痛そうな、そして実際めちゃくちゃ痛い、上咽頭擦過療法、別名Bスポット療法と呼ばれる治療法です。いや怖いて。鼻の奥ぐりぐりて。しかも痛いのが確実なのかよ。勘弁してくれ。怖くてしばらくいけずにいたんですが、7月になってようやく覚悟を決めて耳鼻科へ向かいました。電車で一駅のところにある人気の耳鼻科で、コロナ後遺症に理解のある優しい先生でした。最初に内視鏡で喉の上の方の様子を見てもらったんですが、やはり上咽頭炎があるとのこと。喉を見ることなくこれを言い当てた平畑先生はすごいなーと思いつつ、いざBスポット療法開始。痛い。とにかく痛くて涙が出る。そして血が綿棒に染み付いている。ヤバいだろこれ。終わった後も1日ずっと染みてて痛い。耳鼻科へ行ったのを少し後悔するレベルでしたが、耳鼻科の先生曰く、この治療で改善したコロナ後遺症の例を見ているからワクチン後遺症でもきっと効くだろうとのことでした。半信半疑になりつつも、頼れる治療法はこれくらいしかないので、ここから毎週通うことにしました。ちなみに出血がある=効果かなりあり、らしいです。効くといいなぁ。最初の数回で効果が出ることは稀で、少なくとも10回は通ってほしいとのことでした。この痛いのを、10回???

なお7月の症状はこんな感じです。

ゲームすら満足に遊べないの、マジでしんどいですね。ゲームを遊ぶのにも体力が要るという悲しい現実を突きつけられていました。

当然キーボードもダメです。情報系出身としてこれは致命的で、将来仕事できないんじゃないかと不安にもなりました。というか卒業できるのか??となりました。ヤバいですね。

10回後、症状どうなる?

7月から耳鼻科に通い始め、9月ごろまで通い続け、ついに10回を達成しました。どうなったかというと……!依然として微熱・倦怠感は続きました。若干倦怠感がマシになったかなーくらいで、症状は無限に続いていました。私が何をしたっていうんだ。これがコロナにかかった後の後遺症なら納得こそするけど、かかってすらいない、予防のはずのワクチン接種でこうなるって、なんだかやるせないなぁ、という気持ちに。ただ、着実に回復はしてきていて、カービィをクリアするに至りました。

そろそろ復帰したい

そんなこんなで、次の一手を考えます。なにせ9月ですから、そろそろ修論の準備を始めないと、今年度の卒業が怪しくなってきます。ここまで書いてませんでしたが、5月からは指導教官2名の温情により、ゼミをお休みしておりました。卒業したいということでゼミに復帰しましたが、週2時間とかの作業しかできず、大体が私の体調報告で終わっていきます。なんかプロ研でU研にお世話になっていた頃と似てないか?

修論やべーという焦りの中、平畑先生は実はBスポット療法以外にもいろいろな治療法を紹介していて、その中にまだ試していないものがいくつかあったので、試してみることにしました。それは…?

いざ鍼灸

なんと東洋医学鍼灸でした。いや鍼さしてお灸据えるだけで治るわけないじゃーんと思い、今まで行っていませんでしたが(あと高いし)、ここまできたら藁にもすがる思いでなんでもやろうということで、保険診療外の鍼灸に行くことにしました。近場の鍼灸からちょっと遠いところまで色々調べたところ、「コロナ後遺症も診ます、状況に応じて西洋医学の先生も紹介します」という、誠実そうな鍼灸師さんを電車で2駅のところに見つけることができました。その人のページでは、コロナ後遺症の患者さんにBスポット療法とヒラハタクリニックを紹介したと書いてあって、無碍にされることはなさそうです。いざ行くぞと決意をしたその日のうちに電話をして、翌日の予約を取り付けるスピードプレイをかましていざ向かいました。問診を20分くらいしたのちに60分の施術をしてもらいました。鍼ってちょっと怖かったんですが、実際は注射針より細い(液を通す穴がない分細い!)ので全然痛くなかったです。うつ伏せで背中に刺されたりとかなのでそもそも見えないし。怖いのは最初だけ。行った感想はこんな感じでした:

鍼灸、めっちゃ効くじゃん

1回目から体が少し軽くなったことで、ちょっと期待感が出てきました。鍼灸舐めててすいませんでした、本当に。そこから2回目3回目と続けて通っていくうちに、みるみる体が軽くなってきまして。これまでは病院以外の外出など考えられないくらいの怠さがあったのですが、ついに好きなイラストレーターさんの個展に足を運ぶ気力が出てきました。

まだやっぱり怠さはあって、歩くの遅いし階段は登るのも降りるのもしんどくてエレベーターを全力活用したりでしたが、なんとか行って帰ってくることができました。

この後も鍼灸に通うのが楽しくて、帰り際にカフェに寄って美味しいパフェを食べるなどの元気が出てきました。体が軽いと気分も軽くなる、これ本当ですよ。この頃から気分が明るくなってきました、何もないけど体がちょっと軽くなっただけですごく楽しい、みたいな。とてもいい感じ。

その後

他にも倦怠感に効くと噂のBCAA(要はアミノ酸)を追加で摂るなどしながら今日に至っています。Bスポット療法は継続中でもう20回はやってます。痛い。なんとか修論は方向性が決まり、12/7に被験者実験をすべくシステムの改修などを現在進行形で頑張っています。11月くらいからは5-6時間くらいのPC作業であればできるようになってきていて、余裕のあるスケジュールで進めていたのもあり、なんとかなりそうです。ただ、処方されている薬の中に眠くなるものがあり、毎日お昼寝をしてしまうので、これまでのように1日全力で作業をしてビハインドを取り戻そう!みたいなのは難しいままです。また、依然として外出は厳しいものがあり、病院に行く以外はおうちに引きこもっています。それでも、強制「ゲームは1日1時間(体調のせい)」だった頃よりかは明らかに体調はいいので、未来は明るい気がします。ところで就活が4月で止まったままなんですが、どうしましょうね。まあなんとかなるっしょ!(希望的観測)

…半分くらい冗談です。抑えの内定自体は持っているのでまあなんとかはなります。ただベストを尽くすのは難しいかなぁ。そんな感じです。

平畑先生ありがとう

なぜかお医者さんなのに、当時の応用情報に相当する資格を持っている平畑先生。先生がウェブサイトも含め、対処法ややってはいけないことなどなど、沢山の有益な情報を積極的に発信してくださったおかげで、ワクチン後遺症について知ることができたし、ここまで回復することができました。この場を借りてお礼を申し上げます。ありがとうございます。あとTwitterよく見てるんですが、午前3時4時まで診察を続けている姿が日常になっていて、倒れてしまわないか心配です。TV出演や論文等の情報公開にも積極的な姿も見ています、社会全体でコロナ後遺症やワクチン後遺症に対する周知・理解・対処法の共有などが進むことを期待しています。今は医者も含めて社会の無理解がすぎます。悲しいね。

最後に

色々落ち着いたら飲みに行こうねの約束がどんどん後ろ倒しになっていて私は悲しい。まだ体調的に外出は厳しいし胃の調子もよくないので難しいけど、元気になったら絶対行くので。皆様におかれましては、もう少しお待ちいただけると幸いです。絶対行くからなー回復してみせるぞーうおーー!!